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会期

2008年9月5日(金)-12月7日(日)
休館日:月曜日(9/15(月), 10/13(月), 11/3(月), 11/24(月),
                 12/1(月)は開館)
開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)

入館料 入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
(期間中、何度も使えるパスポート制)
主催 ワタリウム美術館
   
展示協力 株式会社日立製作所
出品作家 カールステン・ニコライ 
ジャン・ホワン 
小沢剛 
ホワン・ヨンピン 
キース・ヘリング
ジュリアン・シュナーベル 
フランツ・ウエスト 
ニキ・ド・サン=ファール 
アンディ・ウォーホル  
ヨーゼフ・ボイス 
駒井哲郎 
ジョン・ケージ 
瀧口修造
展示内容作品会場風景イベント
展示内容 exhibition▲PAGE TOP
 

今回は、ワタリウム美術館のコレクションより、
未公開作品を中心に108点を展示します。
近年、映画監督として注目を集めているジュリアン・シュナーベル(1951-  アメリカ)の1988年の作品、

現代音楽家ジョン・ケージ(1912-1992 アメリカ)のドローイング、
日本の現代美術をリードした銅板画家、駒井哲郎(1920-1976日本)の作品など。
10年以上看板で覆われていたキース・ヘリングの壁画をこの展覧会のために公開します。

作品に加え、作家との出会い、その作品が生まれた経緯、
知られることのなかったエピソードなど、
それぞれの「コレクション物語」もお伝えしたいと思います。


1991年、8月29日。
ボイスが18歳まで育ったクレーフェの街を廻った午後、
そのまま、デュッセルドルフの
かつてはよく訪れたボイスの家に足をのばした。
思い出、いや、これからのこと。
ボイス夫人と話しながら、いつの間にか、3時間も過ぎてしまった。
門を出た私たちに、こころよい夏の風が渡った。
「美しい青い風がー」と思わず私は言った。
「ドイツの夏はいつもこんなよ」とエヴァ・ボイスは言った。
やがて乗った、タクシーの中までも、樹々の緑の香りがむせんだ。
   (和多利志津子 1991年)

 
作品 work of art▲PAGE TOP
 



カールステン・ニコライ 
Carsten Nicolai(1965- ドイツ)

アート、自然、科学を結ぶインターフェイスを意図的に探る代表的現代アーティスト。美術、音楽両方の分野で世界的評価を得ている希有な存在


ジャン・ホワン 
Zhang Huan (1965- 中国)

90年代に、中国の先鋭なパフォーマンス・アーティストとして独自の活動を展開。99年よりニューヨークへ移住し、現在、世界各地で活躍

映像上映あり

小沢剛 
Tsuyoshi Ozawa (1965- 日本)

美術家。風景の中に自作の地蔵を建立し、写真に収める『地蔵建立』、牛乳箱を用いた超小型ギャラリー「なすび画廊」などを制作。
 


ホワン・ヨンピン 
Huang Yong Ping(1954-  中国・フランス)

1989年、天安門事件を機に、中国からパリに移住。昆虫、
洗濯機、飛行機などあらゆるものを素材として作品に用いている。常に緊張感と危険を表した作品を制作。


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キース・ヘリング  
Keith Haring(1958-90 アメリカ)

80年代初頭、イースト・ヴィレッジから現われ、瞬く間に世界がその名を知ることとなったグラフィティ・アーティスト。

映像上映あり


ジュリアン・シュナーベル 
Julian Schnabel  (1951-  アメリカ)

画家。ディヴィッド・ボウイがウォーホル役を演じて話題となった「バスキア」(1996年)、「潜水服は蝶の夢を見る」(2007年)の制作など映画監督としても活躍。
 


フランツ・ウエスト 
Franz West (1947- オーストリア)

現代のヨーロッパを代表する彫刻家。ドクメンタ、ヴェネチア・ビエンナーレ、ミュンスターの彫刻プロジェクトなど世界中の国際展に参加。

ニキ・ド・サン=ファール 
Niki de Saint - Phalle (1930-2002 フランス)

ヨーロッパのヌーヴォーレアリスムに同調して絵画作品を制作。60年代後半、巨体を持つ女性「ナナ」のシリーズで注目を得る。
映像上映あり


アンディ・ウォーホル  
Andy Warhol(1928-87 アメリカ)

ポップ・アートの巨匠。大衆文化のイコンを題材にした作品で、圧倒的な支持を得た。
 

 


ヨーゼフ・ボイス 
Joseph Beuys(1921-1986 ドイツ)

『社会彫刻』という概念を提唱し、20世紀後半以降の様々な芸術に影響を与えた。「誰もが芸術家」は彼の有名な言葉。

映像上映あり

 


駒井哲郎 
Komai Tetsuro(1920-1976 日本)

銅版画家。生涯にわたりエッチングを制作しつづけ、自己の内面、幻想、夢などを表現し続けた。文学者との交流も多い。

 


 

ジョン・ケージ 
John Cage(1912-1992 アメリカ)

20世紀を代表する前衛芸術の作曲家。代表作「4分33秒」は4分33秒の間一音も発しない「演奏されない音楽」 として有名。

 

瀧口修造 
Shuzo Takiguchi(1903-1973 日本)

日本のシュルレアリズムを代表する詩人。美術評論家。マルセル・デュシャン、アンドレ・ブルトンなどとの交流でも知られる。
 


シアター上映

ヨーゼフ・ボイスの代表的なパフォーマンス作品8本に加え、現代音楽家ジョン・ケージのポエムリーディング、2006年に亡くなったナム・ジュン・パイクを追悼するライブ・パフォーマンスなど、ワタリウム美術館の映像アーカイブの作品を大きなプロジェクター画面でご覧いただきます。
 
ヨーゼフ・ボイス (1921-1986)
上映日:毎週 火/金曜日

ユーラシアの杖

Eurasian Stab 16分 1968年
   eurasia  u
アントワープのギャラリーでの代表的パフォーマンス。4本の柱を部屋の四角に立て、バターをコーナーに三角形に塗っていく、その後のボイス作品の基本的要素が集約されたパフォーマンス。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 火/金曜日

Der Tisch (テーブル)
33分 1969年
   t  t
1月23日20時から21時30分まで開催。テープルに手枷で繋がれた3人がマイクで語り、ボイスが脇で手を広げたり握ったりするパフォーマンス。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 火/金曜日

グランドピアノの音色でリラックスする 
9分1969年
   b  b
1969年2月28日ー3月26日、ベルリンでの展覧会「封鎖69」に際して、ボイス、パレルモ、パナマレンコ、ポルケなどが協力して行ったパフォーマンス。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 火/金曜日

シベリア横断鉄道
Sibrian Railway
20分 1970年
   s  s
同名の彫刻作品は、1959年から構想が始まり、1961年に現実化した。ダルムシュタットの「ブロック・ボイス」と呼ばれる作品群の一部となっている。木板のひとつの穴から覗いて見えるようにしたいとというボイスの想いは、1970年、ルイジアナ美術館が制作したこのフィルムによって完成された。変化のない作品風景がゆれ、二重にダブっていく映像作品。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 火/金曜日

Celtic+ 〜〜〜〜
(ケルティック)
27分 1971年
   c  c2

冒頭観客の足を洗うとことから始まるこのパフォーマンスはボイスがケルトを訪れた時の直感をもとに制作されている。フィルムで過去のアクションを上映、四方の壁に飛び散っているゼラチンを拾い上げ銀のお盆に集めていく。ボイスの初期の神秘的なパフォーマンスの1つ。

 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 水/土曜日

掃き出す!
35分 1972年
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5月1日のメーデーのパレードの後ベルリン、カールプラッツ通りから広場を掃除するプロジェクト。その掃き出されたゴミはギャラリーへ運び込まれ、掃除に使ったほうきモップとともに作品として展示される。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 水/土曜日
Coyote: I like America and America likes me
コヨーテ 38分 1974年
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5月21日(火)から25日(土)の4日間、ニューヨーク、ルネ・ブロック画廊のために行われたボイスの代表的なパフォーマンス。空港から救急車でコヨーテの檻と化したギャラリー空間へ直行し人類誕生前から生息する先住動物コヨーテと暮らし、そのままドイツへ帰っていく。
 
ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)
上映日:毎週 水/土曜日

「経済の価値」についてのインタビュー
今ここから 30分 1984年
   eco
1984年に開催された国際展『今ここから』にボイスは東ドイツのスーパーマーケットで購入した日用品をスチール棚に陳列する『経済の価値』という大作を制作した。このインタビューによって、作品の説明とともにボイスの資本主義、政治、ユーラシア大陸に対する考えを知ることが出来る。
 
カールステン・ニコライ
(1965-) 
上映日:毎週 木/日曜日

パイク追悼ライブ
70分 2006年
2006年11月2日に浅田彰、坂本龍一、カールステン・ニコライ
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2006年11月2日に浅田彰、坂本龍一、カールステン・ニコライによるパイク追悼コンサートの記録映像。2006年1月29日他界したパイクを偲んで各々が
パイクへのオマージュを込め、
普段行わないようなパフォー
マンスを披露した。
 
ジョン・ケージ(1912-1992)
上映日:毎週 木/日曜日

「マルセル・デュシャンの音楽彫刻によるリーディング」
   c
1984年に開催された国際展『今ここから』にボイスは東ドイツのスーパーマーケットで購入した日用品をスチール棚に陳列する『経済の価値』という大作を制作した。このインタビューによって、作品の説明とともにボイスの資本主義、政治、ユーラシア大陸に対する考えを知ることが出来る。
会場風景 scene of gallery▲PAGE TOP

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ワークショップ workshop▲PAGE TOP

関連企画1
今回は、レクチャーにワークショップや映像上映など、
それぞれのextraを用意しています。
展覧会をさらに広く、
さらに深く楽しんで頂けます。

毎回木曜日:19:00〜21:00
第8回のみ20:00〜22:00

参加者募集
●8回通し参加費 12,000円  ○単回参加費 各2,000円
ご参加ご希望の方は、下記申込書に必要事項をご記入のうえ、Fax:03-3405-7714までお申込み下さい。(要予約)
なお、同時に、参加費をお振込下さい。 定員になり次第、〆切らせて頂きます。

申し込み用紙 はこちら

1 重森千青
(重森庭園研究主宰)

10月 2日(木)
レクチャーとワークショップ
19:00〜21:00

龍安寺庭園の美
世界の庭園の中でも独特の美を持った日本庭園。特に枯山水という考え方は日本独自の解釈であり、その中でも龍安寺庭園は世界中の人々を魅了しています。たった15個の石と白砂、一木一草の無い空間。
極度なまでに無駄を省いた美がどこにあるのか? あらゆる角度から徹底的に解剖します。
龍安寺の石の配置をつくるワークショップも行います。

日比野克彦
アーティスト
10月 9日(木)
レクチャーとスライドショー
19:00〜21:00
1980年代、アートが踊り出す頃
日比野克彦、キース・ヘリングともに1958年生まれ。
1980年代、彼らはアートの垣根を壊し、またたくまに世界で注目を浴びるようになった。
今回は、1980年のアート・シーンを日比野氏を迎え、お話し頂きます。
また、近年は各地で行っているワークショップ活動についてもお話し頂く予定です。

立川直樹
(プロデューサー) 

北村信彦
(HYSTERICGLAMOUR)

10月 23日(木)
対談と特別展示&上映
19:00〜21:00

A.ウォーホルによってつくられたサブカルチャー
ウォーホルとロックからアートまで包括するサブカルチャーの関わりとは? ヴェルヴェット・アンダーグラウンドもデヴィッド・ボウイもみんなウォーホル・チルドレン。メディアの交流をテーマに活躍する立川氏と、ウォーホル作品とのコラボを手掛けるファッション・ブランド「HYSTERIC GLAMOUR」の北村氏による対談。 
このイベント限定で、ウォーホル関連資料(書籍、雑誌、レコード、映像、洋服など)を特別展示します。

4 吉増剛造
(詩人)
10月30日(木)
レクチャーとスライドショー
19:00〜21:00

瀧口修造の<奇跡の写真>の跡と、その跡、―
瀧口修造氏が1958年に、ベネチア・ビエンナーレに赴かれたときの、ご自身撮影の多量のnegafilmが慶應義塾大学アートセンターの資料の隅から発見された、ー。スタッフとともにそれを眼にしたときの驚愕と衝撃を、これを機会にもういちど細心に辿りなおしてみたい、ー。稀代の<影像人間>の感化を、近年の自作(photo, film)を通して、その眼の底の痕跡をみる、--- 試みでもあります。

立石雅子
(日本言語聴覚士
協会副会長)
11月 6日(木)
レクチャーと映画上映
19:00〜21:00

ロックト・イン・シンドローム(閉じ込め症候群)とは?
「自分の存在を取り戻す」ためのリハビリテーション

ジュリアン・シュナーベルが監督した 映画『潜水服は蝶の夢を見る』が話題となった。
病気によって重い”潜水服”に閉じ込められてしまった主人公が言語聴覚士とのリハビリテーションによる表現手段の再獲得と自らの想像力によって意識を"蝶”のように羽ばたかせ、生きる気力を取り戻した。

小沢剛
(アーティスト)
11月 13日(木)
レクチャーとスライドショー
19:00〜21:00
小沢剛の「西京オリンピック」レポートなど
北京オリンピック開催期間中の8月、西京人(小沢剛、チェン・シャオション、ギム・ホンソックの3人組の新ユニット)による架空のオリンピック「西京オリンピック」を北京で制作し話題を呼んだ。近況について、スライドを用いてお話しいただく。
多木浩二
(評論家)
11月 20日(木)
レクチャーと映像上映
19:00〜21:00

ボイスとキーファーについて
20世紀の現代美術を考える上でボイスとキーファーの存在を知ることは非常に重要である。ヨーロッパの精神性の流れの中からその位置を確かめるとともに、日本では語られることのなかった二人の伝説や神話を丹念にひも解いて行きたい。
講演終了後、ボイスのパフォーマンス映像を上映します。

曽我部恵一
(ミュージシャン)
ほか6名

司会: Akira the Hustler

12月1日(月)
ポエムリーディング
20:00〜22:00

毎日がAIDS DAY!!
HIV陽性者やその周辺の人たちの思いが詰まった「手記」をきっかけに、HIV/AIDSを考えてみる“LivingToghether計画"との合同企画で行われるポエムリーディング。「手記」の朗読、音楽、パフォーマンスと幅広い参加者を予定。
l  http://www.living-together.net/
   

関連企画 2
会期中、下記のスケジュールで、ギャラリー・ガイドがございます。
展覧会チケットをお持ちの方は、自由にご参加頂けます。

土曜日 時間:17:00〜17:30

1 9月20日(土)
17:00〜17:30

話し:和多利浩一
(ワタリウム美術館キュレイター

シュナーベルとウォーホル

9月27日(土)
17:00〜17:30
話し:和多利恵津子
(ワタリウム美術館キュレイター
ボイスのエコロジー
3 10月 4日(土)
17:00〜17:30

話し:和多利浩一
(ワタリウム美術館キュレイター

ボイスのパフォーマンス

4 10月11日(土)
17:00〜17:30
話し:和多利浩一
(ワタリウム美術館キュレイター
ジョン・ケージと龍安寺
5 10月25日(土)
17:00〜17:30

話し:和多利恵津子
(ワタリウム美術館キュレイター

1983年、キース来日の秘密

6 11月 1日(土)
17:00〜17:30

話し:和多利浩一
(ワタリウム美術館キュレイター

ジャン・ホワンのパフォーマンス

7 11月 8日(土)
17:00〜17:30
話し:和多利恵津子
(ワタリウム美術館キュレイター
カールステン・ニコライの音
8 11月 15日(土)
17:00〜17:30
話し:和多利恵津子
(ワタリウム美術館キュレイター
ホワン・ヨンピンのレジスタンス
9 11月22日(土)
17:00〜17:30

話し:和多利浩一
(ワタリウム美術館キュレイター

小沢剛の地蔵

10 11月29日(土)
17:00〜17:30
話し:和多利恵津子
(ワタリウム美術館キュレイター
ウォーホルの時代
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ワタリウム美術館
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