lectures / workshop
現代アートは、『今をどう生きるか』という問いから始まります。
かつて、現実生活からのがれて、山で一人籠って制作した絵画を鑑賞する時代と、厳しい毎日に追われている現代人が作品に感動する時代とは、明らかに違うものになっています。

ワタリウム美術館は、展覧会に関係した講演会やワークショップだけでなくテーマ別の研究会、講演会、ワークショップを年間で行っていきます。他分野の専門家たちから多くの幅広い知識と考え方を学んでいきながら、新たな現代アートとの接点を探ります。
20022003
中近東一日大学
2003

中近東を知る − 一日大学アート大学第6回 −


この哲学シリーズは、
2000年「日本を探る」
2001年「ニーチェに始まる現代思想」
2001年〜2002年「日本の美の思想」
2002年「アジア哲学・一日アート大学」と好評でした。
2003年は、第五回として、同時に開催する「西欧思想」と「中近東を知る」とを合わせて御参加頂ければと御案内致します。

講演会
2003年6月3日(tue) 19:00〜21:00

■パルミラの発掘
シリアは地中海の東岸にあり、アジア、ヨーロッパ、アフリカの三大陸を結ぶ要衝の地にあり、古代から通商と文化交流の地として栄えた。そしてシリア砂漠の中心にあるパルミラはシルクロードの西の十字路と言われるオアシス都市で、前1世紀から後3世紀に亘ってローマと中国を結ぶ交易の街として栄えた。シルクロードの御手本ともいえるローマ風の都市遺跡が世界の文化遺産として残っている。奈良県のシルクロード学研究センターは1990年以来、当時の文物がよく残っている墳墓の発掘を行い、シルクロードによる国際交流の実態を把握するに努めている。

講師=樋口隆康
1919年生まれ。京都帝国大学大学院修了。京都大学文学部教授を経て、現在、京都大学名誉教授、奈良県橿原考古学研究所所長。中国・中央アジア・シリアの考古学、日本・中国・シルクロードの文化交流について研究を行っている。著書に、『日本人はどこから来たか』、『バーミヤンの石窟』、『シルクロードを掘る』など多数。

 
2003年7月22日(tue) 19:00〜21:00

■西洋とイスラムの文明間の対話
西洋とイスラムという巨大な文明世界の対話は、21世紀の世界平和にとって欠かせない文明間の衝突を回避し、対話を実現するためには何が必要なのか。イスラム教徒の生き方、西洋世界の人との生き方、双方の違いは何であるかを軸に考えていく。

講師=内藤正典
1956年生まれ。東京大学大学院地理学専攻博士課程中退、東京大学助手、一橋大学大学院助教授を経て、現在一橋大学大学院社会学研究科教授、社会学博士。
著書に、『アッラーのヨーロッパ』、『トルコのものさし、日本のものさし』など。

 
2003年8月5日(tue) 19:00〜21:00

■シリアの伊東忠太を記録したミス・ガートルード・ベル
1905年のシリアで「ある日本人」の話を聞き、記憶にとどめた英国人の才女―その名はガートルード・ベル。いまなお旅行文献の白眉とされる主著「シリア縦断紀行」でそれを述べたことで、女史は旅する伊東忠太を外国で記録に残した唯一の人となる。ヴィクトリア朝英国の栄光を体現したようなミス・ベルとは?

講師=田隅恒生
評論家、翻訳家。1954年京都大学法学部卒業。丸紅鰍ノ勤務し、テヘラン、ニューヨーク、マニラに駐在。丸紅紙業鰹任監査役を経て退職。近代ヨーロッパ人の中東認識に関心を持つ。ガートルード・ベル『ペルシアの情景』『シリア縦断紀行』ほか訳書多数。

特典
■ワタリウム美術館が発する、全てのいろいろなニュース、 インフォメーションをお送りします。
■ワタリウム美術館の展覧会を無料で御覧頂けます。
■ワタリウム美術館が催す、いろいろな会に割引で参加出来ます。
■ワタリウム美術館が企画する旅行に、割引で参加出来ます。 (有効期間:2004年3月)

会費
■入会金/3,000円(第5回哲学一日・アート大学「西欧思想」にご参加の方、ほか、
  前回までの哲学シリーズにご参加されていた方は無料。)
■参加費/年間5,000円
■振込先 三井住友銀行 青山支店(普)1033281 (名)ワタリウム美術館

お問合せ・お申込先
■ワタリウム美術館 
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714
  email:official@watarium.co.jp


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