lectures / workshop
現代アートは、『今をどう生きるか』という問いから始まります。
かつて、現実生活からのがれて、山で一人籠って制作した絵画を鑑賞する時代と、厳しい毎日に追われている現代人が作品に感動する時代とは、明らかに違うものになっています。

ワタリウム美術館は、展覧会に関係した講演会やワークショップだけでなくテーマ別の研究会、講演会、ワークショップを年間で行っていきます。他分野の専門家たちから多くの幅広い知識と考え方を学んでいきながら、新たな現代アートとの接点を探ります。
2002-200320042005-2006
アート的旅行学
アートを軸として、旅のベテラン講師の方々を招き、講演会と限定した人数で、講師と旅を楽しむ、そんな会を新しく催け、アートを楽しむ会です。

2002-2003

アート的旅行学

未知への憧憬が、旅へと立たせ、素敵な旅が 終わり、人生まで 変わってしまう。

私たちは、 いろいろの 書物・人物から、例えばゲーテの 「イタリア紀行」を 読むにつけても、
旅行の奇跡から人生を知る。

今回は、世阿弥の終焉の地を尋ねるなど、あまり人の行かないところ、日常と違った空間へ遊行します。
地域のランドスケープから何を見つけることができ、接点出来るか。

ワタリウム美術館では、アートを軸として、旅のベテラン講師の方々を招き、
「アート的旅行学」をシリーズにて講演会を催します。
そして限定した人数で、講師と旅を楽しむ、そんな会を新しく催け、アートを楽しめたらと新企画。

講演会
2002年9月28日(sat) 19:00〜21:00

■ゲーテ流旅行術

ゲーテのイタリア紀行を読みながら博物館的旅行学のすすめ。

講師=池内 紀
ドイツ文学者。1940年兵庫県姫路市生まれ。主な著訳書に、『ウィーン世紀末』『見知らぬオトカム−辻まことの肖像』『姿の消し方』『日本の森を歩く』『カフカの短編集』『カフカの小説全集」ゲーテ『ファウスト』。山と温泉が好きで、旅のエッセイも多い。

 
2002年10月26日(sat) 19:00〜21:00

■佐渡へ世阿弥を訪ねる
−佐渡ではなぜ能楽が盛んなのか
永享六年、世阿弥は佐渡へ流された。その配流の真相は明らかではないが、 世阿弥の配所での足跡や心境は『金島書』によって知ることができる。ただ、その後、 佐渡に能楽が盛行したのは慶長期に 大久保長安が佐渡奉行になったことに 始まる。そして佐渡奉行が能楽を 行政機構に組み込んだ。そうした佐渡と 能楽の関係について概述する。

講師=小林 責
能楽研究家。1928年、東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。武蔵野女子大学名誉教授。国立能楽堂(三役)研修講師。文化庁保護審議会専門委員ほか文化庁関係の諸委員を歴任した。著書に「狂言史研究」(1976)「狂言辞典資料編」(古川久と共著。1985)「日本古典芸能と現代ー能・狂言」(横道萬里雄と共著。1996)ほか。

 
2002年12月14日(sat) 19:00〜21:00

■社会学で見る 新日本地理
日本という場所の同一性をはずしてみるとき、各地方や地域の現実、 文化可能性は思いの他分散したかたちで 隣接していることがわかる。今回は福岡を中心とする九州という文化の特異性、多様性について考え、 日本文化の同一性から脱却の道筋を 歩きながら考えてみたい。

講師=内田隆三
京都大学文学部哲学科卒業。東京大学大学院総合文化研究所教授。近著には「探偵小説の社会学」など多数。

 
2003年1月25日(sat) 19:00〜21:00

■西行の旅空間
隠遁者として身分・階級から離脱し、 定住をさけ、旅に生きた。
しかし、仏道と歌の二すじ道を よりあわせることは力業を必要とし、 その困難が一そう、 歌の表現をふかめたと言えるだろう。彼の生涯の時代と場所を区切りながら、 その折々の声をききとりたい。

講師=饗庭 孝男
芸術・思想史専攻。1967年パリ大学、国立高等研究院に留学。ほかに、京大、ICU、早大等で教え、パリ大学、ボン大学、ウィーン大学等で日本文学、日本文化を論じた。著書に「石と光の思想ーヨーロッパで考えたこと」「ブルゴーニュの歴史と文化」「西行」、「ヨーロッパとは何か」「幻想の都市ーヨーロッパ文化の象徴的空間」「フランス・ロマネスク」「パリ歴史の風景」(共著)「知の歴史学」「芭蕉」ほか多数。

 
2003年3月29日(sat) 19:00〜21:00

■雪舟の旅路
水墨画の本場である中国へ旅して、 山水画を大成させた人生とその旅路を、 描かれた風景から探って一冊にまとめた 「雪舟の旅路」の取材秘話。

講師=岡田 喜秋
1926年東京生まれ。東北大学卒業。JTBに入社し、33歳から12年間「旅」編集長。1983年から昨年まで横浜商科大学教授、紀行文学者。著書は「歴史のなかの旅人たち」「自然に学ぶ」など50冊。

 
2003年6月14日(sat) 19:00〜21:00

■チャト・ウィン 流放浪術
わが愛するイギリス作家 チャト・ウィンにみる実り多い 放浪の仕方。

講師=池内 紀
2003年9月28日参照。

 
2003年8月

■「伊東忠太の冒険」旅行
詳しくは追ってお知らせします。

旅行
2002年11月9日(sat)〜11月10日(sun)

■佐渡:「世阿弥を訪ねる」

諏訪神社 能舞台/本間家 能舞台/ 牛尾神社 能舞台
清水寺/ 能野神社 能舞台/ 加茂神社 能舞台
長谷寺 小倉峠越 多田の浦

諏訪神社 能舞台/ 六膳神社 能舞台 /妙宣寺
八幡若宮 能舞台/ 正法寺 /満福寺跡/ 羽黒神社 能舞台熱串彦神社 能舞台

講師=橋岡 伸明
観世流能楽師 橋岡會つくば・代表。70年生まれ。 5歳で仕舞「春栄(しゅんねい)」で初舞台。 2000年観世流シテ方準職分 免状取得。2001年JAL機内誌「ウィンズ」 に能「道成寺」が掲載され、期待される。

 
2003年4月19日(sat)〜4月20日(sun)

■広島・山口地方

広島:厳島神社 / 岩国:錦帯橋 / 防府:桂氏庭園 / 山口:常栄寺、瑠璃寺

講師=稲次 敏郎
1942年京都生まれ。 1947年東京美術学校図案科卒業。1988年「建屋と庭園に関する研究 にて日本デザイン学会賞受賞。1995年「建屋と庭園の関係研究」にて勝見勝賞受賞。 現在、東京芸術大学名誉教授、宝塚造形芸術大学名誉教授・ 理事。専攻は環境デザイン。

 
2003年7月12日(sat)〜7月13日(sun)

郡上八幡  Timeless Images 円空の遊行

洞戸村ー関市ー美並村ー郡上八幡
古川町ー国府町 ー高山市ー丹生川町

コーディネーター=古田 菜穂子

特典
■ワタリウム美術館が発する、全てのいろいろなニュース、インフォメーションをお送りします。
■ワタリウム美術館の展覧会を 無料で御覧頂けます。
■ワタリウム美術館が催す、いろいろな会に割引で参加出来ます。

会費 ■入会金/10,000円(初回のみ)
■参加費/年間13,000円(旅行経費別途)
■振込先 住友銀行 青山支店(普)1033281 (名)ワタリウム美術館

お問合せ・お申込先
■ワタリウム美術館「アート的旅行学」事務局  
 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3-7-6
 Tel.03−3402−3001 Fax.03−3405−7714
 email:official@watarium.co.jp


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