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  ディレクターズ ダイアリー 2 レッジョ エミリア


ディレクターズ・ダイアリー 3 

2011年は、日本では卯の年。
十二支と言われ、「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」として、これらの動物たちを敬愛する習わしです。

☆  ヨーゼフ・ボイスとうさぎの話。☆ 

1981年、私はドイツ生まれの芸術家ボイスの家を訪ねていました。 庭に出るとうさぎがいて、ボイスの腕にビョコンと抱かれた。私はすかさず、シャッターを切った。ボイスはうさぎをモチーフにした作品を多くつくったが、これが、生きたうさぎを抱いた唯一の写真になった。
東洋では月にうさぎが住んでいると言われる。第二次大戦中、操縦していた戦闘機が墜落した夜、ボイスは月にうさぎを見たという。この時、蒙古系タタール人に助けられたボイスにとって、このうさぎの伝説は啓示の一つとなったのでした。

ベルリンのナショナル・ギャラリーに展示してあるボイスの作品
 「月のなかのうさぎ」が主題になっていました。
ボイスの作品のすべてのタイトルはとても詩的です。
うさぎをモチーフにした作品がたくさんありました。
例えば、
 「二十世紀の健康な手足を持つ人 (1972年)
 「小さな黄金のうさぎ」(1982年)など、いろいろ

白くつるつると削られた中国産の大理石に赤い目をした、一対のうさぎの置物を京都の骨董屋で見つけ、これはボイスにぴったりのうさぎだと重くともタクシーで持ち帰り、そして1984年、ヨーゼフ・ボイスにプレゼントした。帰国される時に、ボイスに抱えられ、一諸に飛行機に乗せドイツまで持ち帰られたうさぎでした。

                    和多利志津子


            撮影 和多利志津子


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